医王寺について

東光山医王寺は、旧沼南町地区唯一の浄土宗のお寺で、室町時代創建の古刹です。浄土宗は南無阿弥陀仏のお念仏をお称えして、阿弥陀さまの極楽浄土に往生することを願うお宗旨です。本堂のご本尊さまは阿弥陀さま、観音菩薩さま、勢至菩薩さまの弥陀三尊です。
本堂の東側には、寅年にだけ御開帳される秘仏のお薬師さま三尊が祀られた薬師堂が建ち、東葛印旛大師霊場の八十八番札所となっています。


住職メッセージ

社長

鷲野谷は、自然豊かで、野鳥のさえずりが常に聞こえる素晴らしい所です。また夜空の星やお月さまが大変きれいに見える場所でもあります。ひと時、街の喧騒を離れて心を癒すには、こういう場所が必要なのだなと感じます。ぜひご本尊さまにお参りして法話に耳を傾け、ご一緒にお念仏を称える時間を持っていただきたいと存じます。
 称えれば「心浄の行法」となって悪行をとどめる力となり、やがて命終わるその時には、阿弥陀さまのお迎えを得て極楽浄土に往生させていただく礎となります。南無阿弥陀仏


寺院沿革

医王寺は室町時代の寛正2年(1461)に開創された浄土宗のお寺です。
当地に開創する以前には、その前身となった天台系の寺が、現在地より北へ下った手賀沼近辺にありました。しかし今からおよそ560年前には、水難のためか堂宇伽藍は荒廃して住僧もなく、わずかに小さな薬師堂が残る状態だったそうです。
現在の医王寺を開山された経誉愚底上人は、信州洗馬(塩尻市)のご出身で、生家は代々お薬師さまを信仰した武家でした。後に出家して芝の大本山増上寺三世の音誉聖観上人の門弟となった愚底上人は鷲野谷を訪れた際、この廃れた薬師堂を復興することを発願なさいます。そして水難を受けにくい高台の現在地に移し、浄土宗に改められたのが医王寺の始まりです。